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November , 2017
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役にたたない英語おせーたる(123)安い不動産物件の落とし穴

2016年4月16日(土)09時00分更新
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 暇を持て余していたので、パートナーに代わって安い投資物件を探してみた。家を安く買って、賃貸物件として貸し出すのである。

 物件を探すと言っても、ウエブでの話。こちらには、Zillow.comやRealtor.comなどの不動産情報サイトがいくつもあって、そこに、価格や住所、家の写真、簡単な売買履歴などが掲載されている。

 安い物件も探せばあるものだ。その日見た中で一番安い物件は、2ベッドルーム1バスルームで1万5000ドル、日本円で約167万円だ。写真は一枚しか掲載されていなかったが、それを見るだけでも、かなり荒れた家だと分かる。こんな物件は、いくら安く買っても、修理にいくらかかるか分からない。ということで、却下。

 家の写真や、Google Maps(グーグル地図)に住所を入力して通りの様子を見たりして、品定めするのは楽しいものだ。検索して出てきた数百件の物件の中から、よさそうな十数件をリストにまとめてみた。どの物件も3万ドル(約331万8000円)程度のものばかり。

 むか~し昔、京都の不動産屋でバイトしていたことがある。当時、バブルは去っていたものの、京都という土地柄からか、小さな分譲マンションでさえ数千万円していた。その経験から、家は法外に高いものという先入観が私にはある。だから、家が3万ドル程度で買えるというのが驚きである。

 パートナーが、”Will you send your list to Kevin?”(そのリスト、ケビンに送ってくれる?)と言うので、ポチッとメール送信。Kevin(ケビン)はパートナーが使っているrealtor(不動産業者)で、非常に忙しくしているの人なので、レスのスピードにはムラがある。しかし、今回はすぐにレスが返ってきた。

 ”To be honest, all of these are in bad areas. The issue is that homes in the ghetto have the appearance of being good investments, based on the cash flow. However, what you don’t see is the constant turnover, bug issues, damage, etc. Your house could get famous when you see that someone was shot on the front porch on the news.” (正直、どっこも悪い地区ばかりだな。キャッシュフローがいいから、スラムにある物件は一見いい投資のように見えるのが問題なんだよ。人が定住しないとか、害虫の問題とか、家のダメージとか、見えない問題が山盛りだ。玄関先で人が撃たれたなんてニュースになって、買った家が有名になるかもな)と、ボロクソである。

 ”Also, they are properties that have no future value really. So, I would avoid them. I recognize most of the streets and know to stay away.”(それに、こんな物件、将来的な価値ゼロだ。おれなら避けるね。ほとんどの通りの名前にピンと来た。近寄らないに越したことはない)ときたもんだ。Kevinは不動産業者だが、歯に衣着せぬ物言いの人で、それゆえに、パートナーは信頼している。

 ”someone was shot on the front porch …”(玄関先で人が撃たれたなんて・・・)というあたりが銃社会アメリカらしい。ほかの町や州に比べて景気がよく、治安もいいとされるこの町でも銃撃事件や殺人事件は日常茶飯事。そうした事件はたいてい”rough neighborhood”(荒れた地区)で発生するため、あまりニュースにもならない。お金持ちが暮らす”good neighborhood”(いい地区)で起こればニュース性はあるのだろうが・・・。

 今回、KevinにNGを食らった物件は、Google Maps上に星印を付けた。今度、物件を探すときは、NG物件がある通りを避けて検索しようっと。