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August , 2017
Wednesday


役にたたない英語おせーたる(124)パスタマシンでラーメン製麺

2016年4月23日(土)09時00分更新
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これが私のpasta machine!

これが私のpasta machine!

 この町ではおいしいラーメンが食べられない。ラーメンの店がないことはないのだが、つゆがぬるかったり、麺がのびていたり、トッピングが生のホウレンソウだったりと、ラーメンの風上にも置けない代物なのである。しかも、1杯13ドル(約1400円)、トッピングを足せばそれだけ値段が上がるとなれば、外でラーメンを食べる意欲をそがれる。

 日本食のある食料品店で売られている冷凍のラーメンも何種類か試したが、麺がつゆにからまず、はっきり言って、まずい。一袋6~7ドルするにもかかわらず、だ。

 おいしいラーメンをあきらめかけていたころ、前々から欲しいと思っていたpasta machine(パスタマシン)を購入した。欲しいと思った理由はもちろん、パスタを作るためだったのだが、パスタもラーメンも麺に違いないのだから、pasta machineで伸ばして切ればいいいのだ!と思い付いた。あったまいい!

 私のpasta machineは手動でcrank(柄をもって回転させる)するもので、dough(生地)をknead(練る)する機能はない。doughは手で作らなければならない。

 ラーメンの麺のレシピを見つけ、doughを一つにまとめるところまでできた。ラーメンの麺は水分が少なく、ひとまとめにするのがものすごい力仕事であることが分かった。

 レシピによれば、そこからZiploc(ジップロックバッグ、ビニール袋)に入れて、足で踏むとある。コシを出すためだ。そこでパートナーの登場である。私とパートナーでは体重が2倍近く違う。ヘビー級に踏んでもらったほうがよりコシが出るはずだ。

 足で踏んで生地をこねるのは、日本ではよく使われる手法だと思う。自家製うどんがそのいい例だろう。しかし、米国人にはそういう発想がなく、”Will you step on ramen dough?”(ラーメンの生地、踏んでくれる?)とパートナーにお願いしたら、目を丸くされた。しかし、やりかけると意外に楽しかったようで、doughを踏みながら踊り始める始末だった。

 とにかく、パートナーの体重が効いて、非常にコシのある麺ができた。スープともよく合って、おいしいラーメンが楽しめた。

 最近、ラーメンは米国(特に大都会)でも人気を集めつつあるが、米国人には”Ramen is college food.”(ラーメンは学生の食べ物)という先入観がある。なぜcollege food(学生の食べ物)かというと、ビンボー学生のlast resort(命綱)が、スーパーで数十セントで買えるインスタントラーメンだからである。こういう感覚の米国人からすると、ラーメン一皿に10何ドルも出すこと自体が信じられないのだ。

 パートナーの上司は、以前、日系企業に勤めていたこともあってなかなかの日本ツウ。先日、外食を供にした際、手作りラーメンの話になった。パートナーはよっぽどラーメン作りが楽しかったのか、”We put the dough in a plastic bag, and I stepped on it for 20-30 minutes to knead it to the right chewy consistency.”(丁度いい噛み心地を出すために、ポリ袋に生地を入れて20~30分踏みましたよ)なんて言っている。

 すると、茶目っ気たっぷりの上司は、”Did you do that barefoot?”(まさか、裸足で?)。”Yes, it adds special flavor.”(そうです、裸足だと特別風味が増しますので)と返したら、”Special flavor?! Ha ha ha ha ha!”(特別な風味?!ハハハハハ)と大ウケされた。

 手作りラーメンに興味津々の上司も生地を踏みたいということで、次回ラーメンを作る際、ご招待することになりましたとさ。