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August , 2017
Wednesday


陸上関係者が語る、東京五輪公開競技の「秘策」とは?

2016年4月29日(金)10時30分更新
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東京五輪の公開競技は野球・ソフトボールで本当に決まり?

東京五輪のエンブレムが25日に決定したが、同大会の公開競技はまだ決まっていない。現状で一歩リードしているといわれているのは、野球・ソフトボール。しかし「選手会は盛り上がっていない」と関係者は語る。

 たしかに「シーズン後半の7~8月に選手を派遣する意味があるのか」「五輪出場の結果、規定打席、規定投球回数に届かなったらどうするのか」「国際大会出場で選手の調子が狂う可能性が大いにある」「WBCもあるのに、五輪までプロに頼るのか」といった議論はよく耳にする。しかし、あくまでもそれらは建前論だという。
「本音は『プロ選手で固めても、五輪を勝てないかも』という不安があるのです。せっかく公開競技として復活しても、金はおろか銅も獲れなかったらどうなるか。国辱扱いされるなら、いっそやらない方がいい、という訳です」

駅伝なら「力の拮抗してる選手が多い」日本の長所がいきる

 そんな野球関係者のネガティブな姿勢に「それならば」と盛り上がりをみせているのが陸上関係者だという。
「東京五輪の一発勝負で二度と実施がないという前提ならば、『駅伝』しかありません。女子は17年からコースが変更される『東京マラソン』のコースを8区間に分ける。長距離・マラソンに加えて、さらに選手を8人も用意できるのは日本くらい。抜きん出ている選手はいないですが、力の拮抗している選手が多いのは日本の長所です」

 さらに男子については、これを上回る“秘策”を前出の関係者が語る。
「『箱根駅伝』をそっくりそのまま五輪で実施するのです。これは東京五輪が掲げた“コンパクト”と真逆で神奈川県のアシストも必要ですが、クリアできればすごいですよ。女子同様、本大会以外の選手を男子は10人用意する。まず、この10人という数で日本がケニア・エチオピアに一歩も二歩もリードできる。勝負は特殊な区間の5区と6区。このコースは精神力が問われるだけにメンタルが日本人より劣るケニア・エチオピアの選手は走れない。柏原竜二は東洋大学時代、トップを走っていた早稲田大学とタスキリレー時に4分以上あった差を山登りでひっくり返し、さらに1分以上差を広げた。走り慣れている大学生でも5分はどうにでもなる山登りだけに、走り切れるかどうか分からない海外選手相手ならば、10分の差をひっくり返すことができるでしょう。6区の山下りは恐怖でしかない。ここでも海外選手はブレーキになること必至です」
 なるほど、これは究極の秘策だ。これが実現すれば、「金」も夢ではない。それくらいインパクトのある話だろう。

駅伝公開競技案に賛成の有力者はあの「異端児」?

 夢物語に聞こえる五輪での“箱根駅伝”。だが、この壮大なプロジェクトに賛同している有力者もいる。箱根駅伝で2連覇中の青山学院大・原晋監督だ。同監督は自他ともに認める「陸上界の異端児」。この「陸上長距離界のイメージを変えた人物」が、日本陸連の若手幹部とタッグを組んでJOCに本気で働きかければ、面白いことになるかもしれない。日本が世界に誇る競技「EKIDEN」。超えなければいけない山はまだまだ沢山あるが、実現したら日本中が熱狂することだろう。