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October , 2017
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日本人初!海外市場進出を成功させたBABYMETAL その偉業の意味

2016年5月16日(月)05時02分更新
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 過去に日本人アーティストが成し得なかった「世界の音楽市場進出」を成功させたBABYMETAL(BM)。メタルミュージックとアイドルを融合させた“美少女ユニット”として、今ではネットニュースにもよく登場するが、「名前は聞いたことがあるけど、よく知らない…」という読者のために、BMの凄さを紹介する。

 2010年に結成されたBMのメンバーは、立ち位置中央で、ほとんどの曲のボーカルを担当するSU‐METALこと中元すず香(18)。その左右で、キレッキレのダンスと、煽り(掛け声)やスクリームを担当するのがYUIMETALこと水野由結(16)と、MOAMETALこと菊地最愛(16)だ。

 先月、世界同時発売された2枚目のアルバム「METAL RESISTANCE」は、米誌ビルボードの「ビルボード200」で初登場38位。英オフィシャル・アルバム・チャートでは同15位。2位の日本はもちろん、ドイツやオーストリアなどの欧州各国、オーストラリアやニュージーランドでも上位にランクインした。

 これが、どれほどの偉業かというと、米チャートだけを見ても、トップ40に入ったのは坂本九の「上を向いて歩こう」(海外の曲名は「SUKIYAKI」)がシングル曲チャートで1位になった1963年以来、なんと53年ぶりの快挙なのだ。

 しかも、「SUKIYAKI」が唯一の海外ヒットだったのとは違い、BMはすでに「ギミチョコ!!」「メギツネ」「ROAD OF RESISTANCE」「KARATE」など数々のヒットを連発。ユーチューブで公開されている「ギミチョコ!!」のオフィシャルミュージックビデオの再生回数は5100万回以上にもおよび、寄せられたコメントの数もほとんど英語で、6万件を超える。これは日本人アーティストによる曲としては過去最高だ。

 同じく「メギツネ」も再生回数2900万回に達するなど、BMの人気曲は軒並み1000万回超え。海外ファンの存在の大きさがこれらの数字に表れている。

 また、この3年で北米や欧州ツアーを成功させたBM。先月2日には1万2000人収容のロンドン郊外にある、あのウェンブリー・アリーナを満員にする単独ライブを行った。

 ウェンブリー・アリーナといえば、ビートルズやローリング・ストーンズ、マドンナ、ビヨンセなど、世界のトップアーティストが公演を開催してきた最も権威ある会場。日本で言えば日本武道館だ。

 その会場で日本人の単独ライブはもちろん初めて。詰め掛けたのは地元英国のファンのみならず、欧州各国からやって来た“BM信者たち”で埋め尽くされた。

 公演中には人差し指と小指を立てて、中指と薬指を親指にくっつけるBMのシンボル、キツネ神ポーズで大盛り上がり。ステージ上では“キツネ神”がBMに降臨する設定になっているからだ。

 そのBMを支えるバックバンドも成功には欠かせない存在だ。ステージでは白装束に身を包み、顔も白塗りした4人。“神バンド”と呼ばれるバンドで、現在はギター2人にベースとドラムス。いずれも名の知れたミュージシャンで、コアなヘビメタファンからはリスペクトされる面々。それが欧米でも「BMはホンモノ」として受け入れられている証なのだ。

これがBMのシンボル、キツネ様ポーズ。左からYUIMETAL、SU-METAL、MOAMETAL(@babymetal_jpn/instagram)

これがBMのシンボル、キツネ様ポーズ。左からYUIMETAL、SU-METAL、MOAMETAL(@babymetal_jpn/instagram)