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November , 2017
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役にたたない英語おせーたる(140)ドライブインシアター

2016年8月20日(土)09時00分更新
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 毎夏、”We have to go to the drive-in theater this summer!”(この夏こそ、ドライブインシアターに行こう!)と言い続けて実現しなかったのだが、今年、ついにdrive-in theater(ドライブインシアター)に出かけた。私にとってはdrive-in theaterデビュー。

 ご存じとは思うが、drive-in theaterは、車で乗り付けて、車に乗ったまま映画を見る「劇場」のことだ。1950~60年代に大流行した娯楽だが、いまや絶滅危惧種となっている。日が落ちてからしか上映できないのと、季節が限られているので、経営する側としては非常に収益が限られている。広い土地を所有、維持しなければならないし、採算を取るのが難しいのだろう。

 こちらは夏の間(といっても、3月から11月まで)、day light saving time(夏時間)で通常より1時間繰り上がる。なので、この時期、いつまでも日が上がっていて、映画の開始時間が遅く、夜9時も回ったころになる。普段のbed time(就寝時間)が10時ごろの私にはつらいったらありゃしない。

 チケットが午後7時から販売されるというので、7時過ぎにtheater(劇場)に着くよう出かけたら、すでに長い車の列ができていた。Police officers(おまわりさんたち)がcrowd control(交通整理)するほどの盛況ぶりである。

 1人8ドルで、2本立て。当日の題目は、”Suicide Squad”(『スーサイド・スクワッド』)と”Jason Bourne”(『ジェイソン・ボーン』)。アクション、スーパーヒーロー好きにはお得な組み合わせだ。

 チケット売り場で、車内をちらりと見た売り子さんが、”Two? Sixteen dollars, please.”(お2人ですね?16ドルお願いします)などと言ってくるので、支払いを済ませて入場。

 会社の年配方に言わせると、昔は、チケット代をごまかすために、子供たちをトランクに隠れさせたのだとか。theaterに駐車した途端、トランクからぞろぞろ子供が出ててきて、ポップコーンなどを売るconcession stand(売店)が子供であふれたもんだ、なんて懐かしげに言っていた。いや、犯罪ですよ、それ。

 theater内はスピーカーの付いたポールで2車両分ずつ区切られている。自由席(?)なので、空いているところにポールに沿って車を停めればいい。映画の音声は車のFMラジオで聞けるようになっているが、必要であれば、ポールに備え付けのスピーカーを車の中に取り込んで聞くこともできる。

 7時過ぎに入場したものの、上映開始まで2時間近くある。皆それぞれ、車の外にlawn chairs(折りたたみいす)を広げ、ま~ったりの~んびり過ごしていた。私たちも、lawn chairsに座り、持ってきたsandwiches(サンドイッチ)にぱくついたりして時間をつぶした。

 “Please turn off all lights. Headlights, room lights, electric devices, cell phones …”(すべてのライトは消灯してください。ヘッドライト、ルームライト、電気機器、携帯電話・・・)というアナウンスがあって、ようやく上映開始。はあ、長い待ち時間だった。

 ”Suicide Squad”が始まった。「ふむふむ、この人たちがスーパーヒーローたちの敵なのね。Joel Kinnaman(ジョエル・キナマン)、相変わらずかっこいい~」ということろまで記憶があったのだが、次に気が付いたときにはcredit roll(エンドロール)が流れていた。あああ、あれだけ待ったのに、寝てしまった!

 気を取り直して”Jason Bourne”。このときすでに11時過ぎ。駐車場、というかtheaterに停まっている車の数も半減していた。

 Jason Bourneの回顧が始まった。「はいはい、前作でこんなお姉ちゃん出てたっけねえ。Matt Damon(マット・デイモン)、さらに体作ってるやん」・・・で、気付いたらまたしてもcredit roll。あああ、また寝てしまった!

 がっくり肩を落としている私を傍目に、パートナーは2本とも満喫して目をくりくりさせていた。

 こうして、私のdrive-in theaterデビューは、映画を楽しむことなく幕を閉じたのでした。