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August , 2017
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役にたたない英語おせーたる(141)米国の空調システム

2016年8月27日(土)09時00分更新
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我が家のエアコン室外機

我が家のエアコン室外機

 うちのpatio(中庭)は、10×8 feet(3x2・4メートル)のconcrete slab(打ちっぱなしのコンクリート)とその倍くらいのgrass(芝生)でできていた。それでは使い勝手が悪いというので、concrete slabとgrassを取り除いて、paver(敷石)で舗装することにした。

 都合が悪いことに、patioにはAC unit(エアコンの室外機)が設置されている。paverを敷く間、AC unitをどかさなければならない。paverの工事には約1週間かかると言われた。つまり、約1週間、air conditioner(エアコン、AC)が使えなくなるということだ。こうした事態を避けるため、工事を春のうちに済ませたかったのだが、業者を見つけた3月の時点で、ずいぶん先まで仕事が埋まっていて、当初の計画では7月半ば着工となった。それが、ほかのプロジェクトの遅れやなんやで、着工が一番暑い8月半ばまでずれ込んでしまったのだ。

 こちらの家の多くは、central heating and cooling(全館冷暖房)だ。暖かい空気や冷たい空気は、家中に張り巡らされたduct(ダクト)経由で各部屋に送られ、各部屋のvent(通気孔)から吐き出される。うちは小さな家なので、AC unitが一つ。その唯一のAC unitが取り外されてしまうということは、どの部屋もACが効かないということである。日本の家庭は部屋ごとにACが備え付けられているのが一般的だと思う。その場合だと、一つACがだめなら、別の部屋で涼めるが、うちはそれができない。

 困った・・・のはパートナー。ACがだめな私は窓を開け放すだけで十分なのだが、汗っかきで暑さが苦手なパートナーはACがない生活など考えられないようだ。

 水曜日から工事が始まった。その週末プラス翌月曜日はたまたま州外に出かけることになっていたので、冷房の効いたホテルで過ごすことができた。月曜日の夜、うちに帰ってきたのだが、きっとパートナーは「今夜さえ我慢すれば、明日には作業が終わって、AC unitが設置される!」とでも気持ちを奮い立たせていたのだろう。帰宅早々、paver業者からのメールを見たパートナーが、”They now say it’s going to be Wednesday!”(今になって完成が水曜だって言っている!)と、がっくり肩を落とした。これまた天気の都合か何かで作業が遅れたのだろう。天候に左右される商売だからしょうがない。それからさらに2晩、巨大fan(扇風機)を最強にして就寝となった。

 余談だが、日本のfanは静かだが、こちらでよくある中国製のfanはとんでもなくうるさい。fanをつけたままテレビを見ようものなら、テレビの音量もかなり大きくしなければならず、寝られるような環境ではなくなってしまう。

 ところで、うちは一般的な、cooling(冷房)には電気、heatingにはnatural gas(天然ガス)を使っている。heating and cooling(冷暖房)にはほかにもgeothermal energy(地熱)やheat pump(ヒートポンプ)がある。地下温度は一年中安定しているので、地中に配管を埋め込み、そこに水を流して、地熱を取り込むのがgeothermal。heat pumpは大気の熱(冬場でも熱は存在する)を取り込んでheating medium(熱媒体)を介して冷たい空気、暖かい空気を作り出す。どちらも一般的なheating and coolingに比べて効率的で環境にやさしいとされる。が、geothermal system(地熱システム)は初期投資が大きく、それなりの土地が必要。heat pumpは氷点下が続くような寒冷地では効果を発揮しないようだ。

 真夏の1週間をACなしで過ごすという苦境を経験したかいあって、出来上がったpatioには私もパートナーも大満足。ACも戻って、パートナーにとっては喜びもひとしおのようだ。