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March , 2017
Sunday


【インド首相】「あと4時間で紙幣廃止」とサプライズ発表 その狙いは…

2016年11月9日(水)03時49分更新

廃止された1000ルピー札と500ルピー札(@perceptionphotography/instagram)

廃止された最高額紙幣の1000ルピー札(@perceptionphotography/instagram)

 インド人もビックリ――。インドのモディ首相が8日午後8時、テレビ演説で突如、わずか4時間後の9日午前0時で、同国で最も流通している最高額紙幣1000ルピー(約1520円)札と、それに次ぐ500ルピー(約760円)札の流通を急きょ廃止し、新札に切り替えることを発表した。

 寝耳に水の国民は大慌てで、夜間にも関わらず銀行に駆けつけ、大騒ぎになった。 インド政府の狙いは、偽造紙幣やマネーロンダリングなど、ブラックマネーの撲滅。サプライズ発表することで、闇組織に対応する時間を与えないことが目的だったとみられる。

 また、今でも現金決済が主流のインドでは、貧困層から富裕層まで自宅で現金を保管するのが一般的。そのため、当局が国民の資産を正確に把握できず、脱税や納税漏れも大問題になっている今回の旧札廃止は“たんす預金”を吐き出させる狙いもありそうだ

 そんな中、インド中央銀行は同夜、国民に旧札を一旦銀行に預けるよう指示。10日以降、新たに発行される2000ルピー札や新デザインの1000ルピー札と500ルピー札と交換するよう求めている。

 だが、病院や交通機関などでは例外的に旧札使用を認めるとしている。 モディ首相は演説で、政府は腐敗との戦いでブラックマネー撲滅が最重要課題だと説明。「みんなのおカネが無くなる訳ではないので、パニックになる必要はない」と落ち着いて対応するよう国民に訴えた。

 混乱を避けるため、金融機関の窓口は9日、全て閉鎖された。そのため、全国各地でATMには長い行列ができた。