26
September , 2017
Tuesday


役にたたない英語おせーたる(151)トランプ政権は〝激しい乗り物〟?

2016年11月26日(土)09時00分更新
Pocket

 11月8日のpresidential election(大統領選)の結果には驚いた。Donald Trump(共和党候補、ドナルド・トランプ氏)が勝つとは…。

 私の周りは「Hilary Clinton(民主党候補、ヒラリー・クリントン氏)とTrump、どっちに大統領になられてもえらいことになる」と考えている人が多かった。ClintonはWall Street(ウォール街、金融界)とのつながりが強いし、うそつきだし、一方のTrumpはビジネスのやり方に胡散臭さが付きまとうし、人を傷つけることを平然と言うし、セクハラだし。大統領は国民のrole model(お手本)になるべく人なのだから、清廉潔白でなきゃだめだ・・・清廉潔白なpolitician(政治家)、businessperson(事業家)なんていないか。

 個人的には、Bernie Sanders(バーニー・サンダース民主党上院議員)とJohn Kasich(ジョン・ケイシック、オハイオ州共和党知事)のpresidential electionだったらよかったのにと思う。Sandersは庶民の味方だし、Kasichは知事としての実績もあるし、人の悪口を言わない潔さが感じられたから。

 Campaign(選挙運動)中はあらゆるところにTrumpやClintonを支持する看板が掲げられていた。Subdivision(分譲住宅地)によっては、homeowner association(管理組合)が敷地内に選挙がらみの看板を建てることを禁じている。うちのsubdivisionもそう。住民同士のいざこざを未然に防ぐためだ。

 なんせ、(選挙人を介するとはいえ)国民が直接的に大統領を選ぶだけあって、皆、自分が支持する候補に思い入れがある。

 今回の選挙報道やpresidential debates(大統領候補による討論)は、候補が自分の政策を強く訴えるというより、相手をいかにけなしてとっちめるかに終始していた。悪口の応戦である。非常に見苦しく、うんざりしたが、そういう報道にagitate(扇動する)された人も多いのだと思う。

 なので、Trumpの人種差別的な主張に乗せられて支持者が「Black Lives Matter(黒人の命には価値がある)運動」のAfrican-American(アフリカ系米国人)に暴力を振るうなどの事件が絶えず、Trumpの勝利が決まった直後も、hate crime(ヘイトクライム、人種や宗教の違いから発生する犯罪)が続発した。また、Trumpの勝利に反対する人たちがprotest(抗議行動)を起こし、大規模なriot(暴動)に発展したのは大きなニュースになったので、テレビ報道などで見られた方もいらっしゃるだろう。

 Trumpが当選して数日して、オフィス友のTomがふらりとやって来た。”Are you ready for a rough ride?”(激しい乗り物の準備はできてるかい?)。rough ride(激しい乗り物)は、Trump administration(トランプ政権)になると、天地がひっくり返るようなことが起こると言いたいのだろうと察した。”Oh, yeah, I’m wearing six-point harness, instead of regular seatbelt, like a Formula 1 driver.”(もちろん、普通のシートベルトと違って、F1ドライバーみたいに6点式ハーネス装着済みやで)と返したら、”Ho-ho!”(おお!)だって。

 そこから普通に選挙結果の話になり、”I’m not an undocumented immigrant but a legal alien. But I’m still a little concerned about his immigration policy.”(不法移民じゃないし、合法外国人やけど、それでも、トランプの移民政策は心配やわ)と、率直な感想を述べた。察するに、TomはTrump支持者ではないのだが、”Why don’t we give him a chance? We will see what he can do for two years. If it goes wrong, we will fix it.”(トランプにチャンスを与えてやろうよ。2年間、彼に何ができるか見てみよう。だめなら、軌道修正すればいい)と言う。うむ、8年前にObama(オバマ氏)が当選したときも、同じようなせりふをどっかで聞いたような…。”We will fix it”(直せばいい)というあたりが、second chance(セカンドチャンス、やり直し)が許されるアメリカだなあ、と思った。

 ともかく、有権者がTomのような人ばかりなら、riotも起こらなかったのだろうな。