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April , 2017
Wednesday


役にたたない英語おせーたる(156)マンハッタン

2017年1月21日(土)09時00分更新

 現地での部屋が決まった去年の暮れのこと。木曜日に現地入りして、金曜日、土曜日で駆け足で物件を見て回り、日曜日に仮契約書にサインした。怒とうの週末だった。

 部屋が決まってひと安心なので、Manhattan(ニューヨーク市マンハッタン)に電車で出てみることにした。パートナーが楽しみにしていたRockefeller Center Christmas Tree(ロックフェラーセンターのクリスマスツリー)を見るためだ。

 最寄駅までは泊まっていたホテルがシャトルバスを出してくれた。その駅からNew York Penn Station(ニューヨークペンステーション駅)まで一駅という距離。だが、最寄駅は何本もの電車が乗り入れるターミナルなようで、大きく、どのプラットフォームに出ればいいのか、中西部からひょっこり出てきた田舎者には分からない。くっそ~、東京に10年暮らしたのに、電車の乗り方を忘れてしまうなんて、もうろくしたものだ。

 掲示板を見ても分からないので、近くにいたtransit police(鉄道警察官)をつかまえてみた。つかまえて気づいたのだが、police officers(警官)があちらこちらにいた。当時、Christmas(クリスマス)間近ということもあり、厳戒態勢だったのかも。

 “Officer, we are going to New York Penn Station. Which platform should we be on?”(お巡りさん、ニューヨークペンステーションに行くんですけど、どのプラットフォームに行けばいいですか?)と聞くと、よく聞かれる質問なのか、officerも慣れたもので、”Go to Track A.”(トラックAに行きなさい)と即答してくれた。

 掲示板を見ると、”Track A Newark Penn Station”(トラックAニューアークペンステーション)とある。”No, no, officer, we are going to New York Penn Station, not Newark Penn Station.”(お巡りさん、違います、ニューアークペンステーションじゃなくて、ニューヨークペンステーションに行きたいんです)と言うと、これも心得たもので、”See the far right on the board.” (掲示板の一番右を見てみなさい)。あ、New York Penn Stationとある。”Anyway, go all the way to the back.”(とにかく、一番奥まで行くんですよ)とニコニコしながら教えてくれた。East Coast(東海岸)の人たちは不愛想で冷たいとよく聞くが、このofficerはいい人じゃないか。

 田舎者をさらけ出したおかげで無事New York Penn Stationに到着。そこから徒歩でRockefeller Centerを目指していたら、Times Square(タイムズスクエア)に着いた。一つ通りを間違えて歩いていたらしい。

 Times Squareは人でごった返していた。人の多さに驚くあたり、私は正真正銘の田舎者である。ほかの観光客に交じって、さくさくっとselfie(自撮り)を撮って、いざRockefeller Centerへ。

 Rockefeller CenterはTimes Squareから数ブロックのはずなので、こっちかな~とふらりと歩き始めたら、sense of geography(地理的感覚)があまりよろしくないパートナーが心配してケータイのナビをセット。ちょっと、私を信用しなさいって。結局、私の勘が当たっていた。東京で培った都会のサバイバル力は健在のようである。

 Christmas treeの写真を撮って、近くの日本料理店で軽く夜ご飯を食べていたら、ホテルのシャトルバスの最寄駅での最終ピックアップまで時間がないことに気づいた。さっさと勘定を済ませ、人込みをかき分けてダッシュでNew York Penn Stationに向かった。なんせ人が多いのと、信号が多いので、思ったように進まず焦ったが、ぎりぎり電車に間に合った。復路の切符を先に買っておいてよかった~。

 シャトルバスにも時間どおりピックアップしてもらい、無事ホテルに帰ることができた。

 ふう、ひと月もしたら、この町に引っ越してくるんだなあ。どうなることやら。