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September , 2017
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役にたたない英語おせーたる(168)自動車保険

2017年4月15日(土)09時00分更新
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 州をまたいでの引っ越しには、さまざまな手続きが伴う。driver’s license(運転免許証)の書き換え、新しいlicense plate(ナンバープレート)の入手などなど。それらについては、以前ここで書いたので、そちらを見ていただくとして、さらにやらなければならないことがあった。car insurance(自動車保険)である。

 日本同様、car insuranceに加入せずに公道を運転するのは法律違反である。日本と違って、自賠責ステッカーや車検ステッカーが車に貼られていないので、その車がcar insuranceに入っているかどうか一目では分からない。

 引っ越して住所が変わったので、加入しているcar insuranceも住所変更しなきゃ、ぐらいに考えていたら、とんでもない。オハイオ州でお世話になっていたinsurance agent(保険代理人)のJerry(ジェリー)から、”Did you find car insurance? Safeco doesn’t operate in New Jersey.”(自動車保険は見つかりましたか?セイフコはニュージャージー州には無いですよ)とtext(ケータイメール)が来た。こちらでcar insuranceを探さないといけないのか?ちなみに、Safeco(セイフコ)というのは、私たちがオハイオで加入したcar insuranceの会社名だ。

 しかし、「無い」ってどういうことだ?!Safecoは全米規模の保険会社だが、どういうわけか、ニュージャージー州での営業権を持っていないらしい。車の登録住所がニュージャージー州になったことで、私たちのcar insuranceもそれに付随しなければならない。営業権のないSafecoでは話にならないというわけだ。さらに残念なことに、懇意にしているJerryはオハイオ州外で保険の手配ができないという。自分たちで新たにinsurance agentを探さなければならない状況に陥った。

 今どき、保険なんて、insurance agentを介さずともオンラインで簡単に購入できるが、私たちはinsurance agentを持っておきたい性質。一つには、オハイオでの事故の経験からだ。Jerryが面倒くさい手続きをすべて処理してくれた。

 良いinsurance agentを探すのは難しい。しかも、不慣れな土地で…。ネット検索でヒットしたagency(代理店)に5軒ほどメールで連絡したが、即レスがあったのは2軒。数日遅れてもう1軒レスをくれたが、このagencyはまったくやる気がなく却下。即レスがあったうちの1軒も、電話で条件を話し、見積書をメールするようお願いしたが、送ってこない。結局、こちらの質問に迅速に回答してくれ、条件にも柔軟に対応してくれたagencyに決めた。というか、そこしかなかった。

 しかし、premium(保険の掛け金)が高くて目をむいた。補償内容は同じなのに、オハイオ州で払っていた額の倍以上だ。そのagencyがというわけではなく、どこの保険会社を使ってもpremiumはほぼ同額。premiumは州の法令とzip code(郵便番号)で決まるからだ。Jerryいわく、”Ohio has enjoyed some of the lowest premiums. Good when you move in, bad when you move out.”(オハイオ州は保険料が最も低い州の一つなんです。引っ越してくるときはいいけれど、出ていくとたいへん)。まったく、おっしゃるとおり。

 保険会社はzip code別に、collisions(事故)、thefts(盗難)、vandalism(破壊行為)などの統計からrisk level(危険水準)を設定している。risk levelが低いzip codeの地域は、保険会社が保険金を払う機会も少ないためpremiumが低い。都会は、人も交通量も犯罪も多いため、premiumは高い。2015年のデータによると、premiumの平均が最も高いのはミシガン州デトロイトで、ニューヨーク州ブルックリン、ペンシルバニア州フィラデルフィアが続く。しかも、デトロイトはずば抜けて高い。凶悪犯罪率や殺人率の高さでも全米で一二を争う都市だからだろう。

 デトロイトの平均premiumの額を見たら、私たちの今のpremiumなんて嘆くに値しない。と、自分たちに言い聞かせるのでした。