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October , 2017
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役にたたない英語おせーたる(172)ニューヨークへの通勤電車

2017年5月20日(土)09時00分更新
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ニューヨーク・ペンステーションは大混雑

ニューヨーク・ペンステーションは大混雑

 ニューヨーク市に通勤を始めた。アパートの最寄り駅からNJ Transit(エヌジェー・トランジット=ニュージャージー州営の交通機関で、ニュージャージーとニューヨークをつなぐ路線がある)の電車でNew York Penn Station(ニューヨーク・ペンステーション)に出て、そこから地下鉄でLower Manhattan(ロウアーマンハッタン、マンハッタン南端)に向かう。

  改めて、日本、特に東京の電車網は素晴らしいと思う。あれだけ運行本数と利用客が多いというのに、時間に正確だし、事故が起きてもその復旧の早いことといったら。東京の電車網の経験があるがゆえに、こちらのシステムが許せない。

 ニューヨーク市は、日本で言うところの東京都心、それに川をまたいで隣接するニュージャージーは、川崎・横浜だ。そんな主要通勤路線で、遅延、間引きが当たり前なのである。なんたることだ。

 ニューヨークのインフラは古い。Penn Stationもその一つ。1910年あたりに開業し、1960年代に大改装されて現在に至るらしい。60年代にどれくらいの利用客がいたのかは知らないが、いまや1日60万人が利用する大きな駅である。新宿駅の1日平均340万人に比べれば、屁でもないが。プラットフォームや階段が狭いなど、大人数に対応した造りになっていない。

 Penn StationはAmtrak(アムトラック)という国営鉄道会社が管理している…ことになっているが、ずいぶん放ったらかしにしていたようで、素人目にも老朽化がひどい。そのため、軽いderailment(脱線)などが頻発し、市民の足に大きな被害が出た。ということで、ニューヨークとニュージャージーの知事がブチ切れ、Amtrak が改修作業に乗り出した。のはいいが、これがまた混乱を招いているのである。

 Penn Stationには複数の鉄道会社が乗り入れている。改修工事は、レールのいくつかを期間を区切って閉鎖して行うのである。通常より少ないレールを複数社で共有しないといけないので、当然、混雑しますわな。

 私が通勤を始めたタイミングが、電車システムの混乱のタイミングとどんぴしゃ。なんて運がいいんだ。とにかく、通勤を始めてこのかた、定刻どおりの電車などお目にかかったことがない。

 “We are experiencing delay because of congestion. There are two trains ahead of us.”(混雑のため遅れが発生しています。当列車の前に、列車が2本つかえています)とか何とか言って、前の列車がはけるまで、Hudson River(ハドソン川、ニューヨークとニュージャージを隔てる川)の下を走るトンネルの中で停車したりするのである。明るく点灯されているならまだしも、Hudson Riverのトンネルは古くて不気味、ぶるぶるぶる。

 Penn Stationのシステムもかなりイケてなく、電車が発車するtrack(=platform プラットフォーム)が、発車5分前くらいにしか発表されず、発表と同時に利用客がtrackに殺到する。trackに下りる階段やエスカレーターが狭く、そこに人がどっと押し寄せるもんだから、怖いのなんの。よく将棋倒しなどの事故が起こらないものだと、妙に感心する。trackに急いだところで、結局、電車は定刻には出ないんだけど…。

 改修が終われば、こうした混乱は収拾するのだろうか?ニューヨーカーに言わせれば、普段でも電車の運行は乱れがちだそう。

 結論、日本の電車は素晴らしい。

こちらは電車の運行表示

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