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June , 2017
Tuesday


役にたたない英語おせーたる(173)アムトラック

2017年5月27日(土)09時00分更新

アムトラックの“Quiet Coach”は静かで快適

アムトラックの“Quiet Coach”は静かで快適

 East Coast(東海岸)は、都市が比較的近いところに点在している。New York(ニューヨーク)―Boston(ボストン)は約220マイル(約355キロ)、New York―Philadelphia(フィラデルフィア)は100マイル弱(約160キロ)、New York―Washington D.C.(ワシントンDC)は230マイル程度(約370キロ)。

 West Coast(西海岸)はこうはいかない。同じCalifornia(カリフォルニア州)内でも、Los Angeles(ロサンゼルス)とSan Francisco(サンフランシスコ)なら400マイル(約645キロ)近く離れているのだ。Los AngelesからPacific Northwest(太平洋北西部)のSeattle(シアトル)にでも行こうものなら、1150マイル(約1850キロ)の距離である。

 East Coastに住んでいることをいいことに、週末プラス翌月曜日を使って、Amtrak(アムトラック、全米鉄道旅客輸送公社)でWashington D.C.にいる友達に会いに行くことにした。

 電車を使うことにしたのは、230マイルくらいの近距離なら、飛行機を使うより快適で、ひょっとしたら速いかもしれないと考えたからだ。米国の空の旅は苦痛でしかない。空港には早く行かなければならないし、セキュリティチェックに時間がかかるし、食べ物、飲み物は持って入れないし(空港で購入したものは可)、航空会社のサービスは悪いし…文句を言い出したらきりがない。

 New YorkからWashington D.C.までの飛行時間自体は1時間だが、空港までの移動時間、空港での待ち時間、空港からの移動時間を考えると、3時間以上かかる。一方のAmtrakも3時間(新幹線なら1時間ちょっとだろうけど)かかるが、Washington D.C.到着はUnion Station(ユニオンステーション、国会議事堂の東)で街中だから、超便利。Amtrakに軍配が上がった。

 Amtrakのチケットをオンラインで購入。2週間以上前に買っていれば、かなり割引されたようだが、遊びに行くことが急に決まったから仕方ない。結局、料金は飛行機と同じくらいになった。

 席は一番安いReserved Coach Seat(指定普通席)。ほかにはBusiness Class Seat(ビジネスクラス席)、First Class Seat(ファーストクラス席)がある。Reserved(指定)なのに、プリントアウトしたチケットには席番号がない。どういうことだ?

 当日、電車が到着したので、conductor(車掌)に、”I have a reserved seat. Where can I find my seat?”(指定席を買ったんですが、私の席はどこですかね?)と尋ねてみた。すると、”It doesn’t mean anything. You can have a seat wherever in your class.”(指定席なんて意味ありません。普通席車両内なら、どこに座ってもいいですよ)だって。なんじゃそりゃ。新幹線と違って満席になることもないのだろう。だからの余裕ぶり。

 Amtrakで3時間の旅はいたって快適だった。leg room(足元の広さ)は十分あるし、歩き回れるし、私は利用しなかったが、カフェもある。途中、PhiladelphiaやBaltimore(ボルチモア)などの大きな町を経由していくので、風景にも退屈しない。

 私はWashington D.C.が好きで、何度となく訪れているが、こんなに簡単にストレスなく行き来できるなら、もっと頻繁に遊びに行けるぞ!

 帰りもAmtrakを利用したが、前の人についてCoach(普通クラス)車両に入ったつもりが、なにやら雰囲気が違う。間違って上級クラスの車両に入ってしまったのかと思い、前の人に、”Is this Coach Class?”(これって普通クラスですか?)と聞いてみた。”Yes. it’s Quiet Coach.”(静かな普通クラスです)と言うので、”Is any special ticket required?”(特別な切符が必要ですか?)とさらに質問したら、”No, but you can’t speak.”(必要はありませんが、おしゃべりはできませんよ)とのこと。”You can’t speak.”(おしゃべりはできません)なんて言われて、「ここは修道院か?!」と思ったが、Quiet Coach、静かに過ごしたい人にはいいコンセプトだ。ということで、Quiet Coachでさらに快く帰路に着いた。

 ちなみに、Quiet Coachを説明してくれたビジネスマンは、New Yorkまで、ひたすらコンピューターに向かって仕事をしていた。