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September , 2017
Tuesday


役にたたない英語おせーたる(174)NYでリバークルーズ

2017年6月3日(土)09時00分更新
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ニューヨークのシンボルといえばやはりコレ

ニューヨークのシンボルといえばやはりコレ、自由の女神像

 先週末、夫の誕生日ということもあり、夫の父ちゃんとそのカノジョがオハイオ州から遊びに来た。もちろん、車で。時間にして8時間程度なので、米国人(特に中西部の人?)にはそれほど苦痛ではない距離だ。

 “We just want to see you guys for his birthday. We don’t need to do sightseeing or anything.”(誕生日のお祝いに会いに行くんだから、観光とかしなくていい)と言われたものの、ニューヨークに行ったが何も見なかった、しなかったではあまりに味気無いので、リバークルーズを予約した。Lower Manhattan(ロウアー・マンハッタン=マンハッタン南部)のEast River(マンハッタンの東を流れるイースト川)側から発着するクルーズだ。そこまでpublic transportation(公共交通機関)を乗り継いで行かなければならないが、いったんボートに乗ってしまえば、座ったままでニューヨーク観光ができる、と考えたのだ。

 父ちゃんとカノジョはpublic transportationを使うという行為に慣れておらず、ちょっとした珍道中になった。

 そもそも切符の買い方が分からない。もちろん私たちが購入した。ゲートを通るには、NJ Transit(エヌジェー・トランジット、ニュージャージーとニューヨークをつなぐ路線を運営する鉄道会社)の場合は、QR code(QRコード)をreader(読み取り機)にスキャンさせる。父ちゃんとカノジョはスキャンの方法を知らないので、私たちが代わりにスキャンしてゲートを開けるのだが、ゲートが開いたところで、通っていいのか戸惑う始末。ニューヨーク市のsubway(地下鉄)の場合は、磁気式のカードをゲートでスライドさせる。ゲートは自動的に開いてくれないので、自分でバーを押し開けなければならない。この仕組みも知らないので、立ち往生である。

 ”You can go. Just push the bar.”(通れるよ。バーを押してみ) ”How could you figure out everything like this? How could you know which train will take us … um, I don’t know where we are going.”(あれやこれやどうやって習ったの?どの電車に乗れば、ええっと、行き先はどこだっけ…どの電車に乗ればいいか、どうして分かるの?)など、面白い質問が返ってきた。

 週末だったので、平日のラッシュ時ほど混雑していなかったのだが、彼らにとっては想像を絶したようで、”So many people. So many people.”(まあ、なんて大勢の人。まあ、なんて大勢の人)連発である。

 とにかく、無事ボートが発着するpier(埠頭)に到着し、乗船した。

 East RiverにかかるManhattan Bridge(マンハッタン橋)やBrooklyn Bridge(ブルックリン橋)を後ろに見て南下する。19世紀に建設されたBrooklyn Bridgeは全米最古のケーブルつり橋だそうで、そのデザインも非常に趣深い。すぐにOne World Trade Center(ワンワールド・トレードセンター)が見えてくる。2001年9月11日のテロで崩壊したWorld Trade Center跡地“グラウンドゼロ”に建てられたスーパー高層ビルだ。

 遠めにStatue of Liberty(自由の女神像)を見ながら、今度はHudson River(マンハッタンの西を流れるハドソン川)を北上する。Empire State Building(エンパイア・ステート・ビルディング)が見える。Lower ManhattanからMidtown(ミッドタウン、マンハッタン中部)まで、歩こうと思えばかなりの距離だが、ボートだと速い速い。

 そこから先は有名な建物もないためか、Midtownで折り返し。Ellis Island(エリス島)を通って、Statue of Libertyに向かう。Ellis Islandは20世紀初頭まで移民検査場だった場所で、1200万人以上がここを経由して米国に移民した。高齢の友人もしみじみ”My father came into the U.S. through Ellis Island in 1927.”(僕の父さんは1927年にエリス島から米国に入国したんだよ)なんて言う。移民の国なんだなあ。

 Statue of Libertyが間近に迫ると、それまで座席からのんびり景色を楽しんでいた夫の父ちゃんと彼女が甲板まで出てきて、”Why don’t we take photos in front of Lady Liberty?”(女神の前で写真を撮ろう!)と言っておおはしゃぎ。まぁね、米国人だから、米国のシンボルを目の前に見て興奮する気持ちは分からないでもない。

 2時間のクルーズは好評のうちに終了。「観光はいい」なんて言っていた父ちゃんたちだが、クルーズを楽しんでくれたようで、ことあるごとに”It was great! It was great!”(すごくよかった、すごくよかった)と言ってくれた。

 public transportationに乗って疲れたのか、いつもはおしゃべりな父ちゃんも、その日はとっととゲストルームに消えていった。8時間の運転はなんともないのに、不思議なものである。

ブルックリン橋

ブルックリン橋

マンハッタンにそびえるエンパイア・ステート・ビルディング

マンハッタンにそびえるエンパイア・ステート・ビルディング(中央)

9・11同時多発テロのグラウンドゼロに建てられたワンワールド・トレードセンター

9・11同時多発テロの“グラウンドゼロ”に建てられたワンワールド・トレードセンター(左のタワー)