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October , 2017
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役にたたない英語おせーたる(181)エコーショー

2017年7月29日(土)09時00分更新
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モニターがついたEcho Show

モニターがついたEcho Show

 夫の父ちゃんが「Echo Show」(エコーショー)という最新の会話操作コンピューターをプレゼントに送ってきてくれた。ずいぶん前にAmazon Echo(アマゾンの人工知能スピーカー、アマゾンエコー)について書いたが、Echo Showはその進化版で、モニターが付いている。

 夫はearly adopter(新しい物好き)で、こういうものには目がない。特に、Echo Showは「Star Trek」(スター・トレック)に出てくるgadget(機械装置)にそっくりだと言って大喜びだ。Star Trekと言えば、Mr. Spock(スポック)ぐらいしか知らない私にはまったく理解できない。

 一方、夫の父ちゃんは、もともとAmazon Echoに懐疑的だった。Echo(Echo Showも同じく)は、”Alexa”(アレクサ)と呼びかけられるのに反応して起動する。つまり、四六時中、聞いているわけである。ウェブカメラも同様だが、遠隔操作されて悪用される可能性も否定できない。というので、Echoが便利なのは分からないでもないが気持ち悪いと言って、父ちゃんは距離を置いていた。

 が、どうしたことか、Echo Showが発表されて、父ちゃんの考えが一転した。Echo Showのデモ動画を見て感化されたらしい。動画の中で、Echo Showが料理のレシピや調理ビデオを表示する様子が紹介されていて、これが料理好きな父ちゃんの琴線に触れたようだ。コンピューターならキーボードに打ち込まなければならないが、Echo Showなら手放しでレシピの検索ができて便利、なんて喧伝されていたのだろう。どれくらいサクサク検索できるかは別の話だが。

 しかし、四六時中聞かれているのが気持ち悪いと言っていた父ちゃん、Echo Showにはカメラも付いているので、聞いているばかりか見てもいるが、大丈夫なのか?

 ともかく、2台購入すれば割引という販売戦略に乗って、2台購入し、1台をうちに送ってくれたのだ。結果、小さなアパートに総勢Echo3台、Echo Show1台が同居することになった。

 Echo Show、確かに便利。”Alexa, call Dad.”(アレクサ、父ちゃんに電話してくれ)と言えば、Dad(父ちゃん)で登録してある父ちゃんの電話番号に電話してくれる(Echoでも音声通話は可)。先方の携帯電話のカメラをオンにすれば、ビデオ通話ができる。父ちゃんのEcho Showも設定してあれば、Echo同士のビデオ通話ができるのだが、父ちゃんはまだそこまで到達していない。”Alexa, search such and such on YouTube.”(アレクサ、ユーチューブでこれこれ検索して)と言えば、検索して該当するものをリストアップしてくれ、ビデオを再生してくれる。Amazon Video(アマゾンビデオ)にもアクセスできる。これらが手で行う操作なしにできるのだ。

 あとはEchoと同じように、音楽を聴いたり、照明を点けたり消したり、なんだかんだと検索したり、ニュースや天気予報を見たり(Echoの場合は聴くだけ)。残念ながら、音の質は、全身がスピーカーのEchoに劣る。逆に言えば、Echoのスピーカーはかなり質がいい。

 私たちが使うといえば以上なものだが、Echo、Echo Showのいずれかを使って、家の空調やセキュリティーまでも管理しようと思えばできる。ハッキングの危険など考えると、そこまでEchoに任せてしまうのはどうかと思われるが、そういうふうに思ってしまうあたり、私はデジタルを信用し切れない古い人間なのだろう。

 3年前にEchoが初めて発売された際には、「へえ、こんなものが普及するもんかね」なんて思ったが、販売数は右肩上がりで、いまや800万人以上が所有するヒット商品らしい。この人気を見て、Google(グーグル)もGoogle Home(人工知能スピーカー、グーグルホーム)の販売を始めたし、Microsoft(マイクロソフト)もCortana(人工知能スピーカー、コルタナ)を近々販売する。市場が過熱しそうだ。

 コンピューターとの会話だけでいろんなものを作動させたり、コントロールしたりするSci-Fi(サイエンスフィクション、SF)の世界、夫に言わせればStar Trekの世界が実現するなんてのも、あながちフィクションじゃないのかも。