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August , 2017
Friday


エピカリス 牝系の祖は春天馬ベルワイドの母コランデイア

2017年8月3日(木)08時52分更新
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サンデーサイレンスが米3冠の夢を絶たれたレースで、日本から参戦した孫がその雪辱を果たす――。そんな夢のあるドラマが期待されたエピカリスのベルモントS挑戦だったが、右前肢破行のため無念の出走取り消し。このレパードSが仕切り直しの一戦となる。エピカリスは小倉記念、七夕賞と現重賞2勝のメイショウナルトの半弟。父がハーツクライからスマートファルコン、エスポワールシチー、コパノリッキー、クリソライトなど、砂の猛者たちを輩出したゴールドアリュールに替わり、ダートの大物に出た。牝系の祖は1966年に浦河の名門・鎌田牧場が英国から輸入したコランデイア。春の天皇賞馬ベルワイドの母として知られているが、ヒカルカマタとヤヨイカマダという2頭の繁殖牝馬によって大きく発展した。現在のこの牝系の主流となっているのがヤヨイカマダの産駒の中でも本馬の曽祖母となるミユキカマダの系統だ。直子からはルイジアナピット(最優秀5歳以上牝馬)、ダイカツリュウセイ(新潟3歳S)、フローレスリーフ(エリザベス女王杯4着)を輩出。そしてルイジアナピットの孫にあたるリトルアマポーラが2008年のエリザベス女王杯を制し、牝系としてはベルワイド以来、36年ぶりのGⅠ(級)馬となった。皮肉なことにリトルアマポーラは社台グループに移った支流牝馬から誕生したGⅠ馬だが、エピカリスは4代母ヤヨイカマダ以降、すべて鎌田牧場(現在は鎌田正嗣氏名義)の生産馬。牧場の宝ともいえる牝系から、待望のGⅠ候補が誕生した。 (笹栗康昭)