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August , 2017
Tuesday


役にたたない英語おせーたる(182)ベーシックエコノミークラス

2017年8月5日(土)09時00分更新
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 先日、米最大手航空会社の国内線を利用した。考えてみれば、飛行機に乗るのはずいぶん久しぶりのことだ。しばらく乗らない間に事情が(さらに悪い方に)変わっていた。

 まず、オンライン予約の時点で異変(と言えばおおげさだが)が。一番安い席を予約したら、”Full sized carry-on bags are not permitted for basic economy passengers”(ベーシックエコノミーのお客様は、フルサイズのキャリーオンバッグは機内に持ち込めません)とか何とか注意書が表示された。carry-on bag(機内持ち込み用バッグ)のサイズが制限されるのは今に始まったことではないが、私が購入した席だと、carry-on bag自体が持って入れないらしい。なんじゃそりゃ。

 そもそもbasic economy(ベーシックエコノミー)なんてクラスがいつできたんだ?!

 この航空会社はちょっと前、何の非もない乗客を無理やり飛行機から引きずり下ろすという前代未聞の悪行で世間をにぎわせたあのトンデモ会社だ。サービスは、質の悪い米国系航空会社の中でも群を抜いて悪い。

 それに、ここに来てbasic economy である。要は、economyの下をいくeconomyだ。そのため、リュックの大きさぐらいの荷物しか持って入れず、席を選ぶこともできず、搭乗は最後の最後まで待たされる。

 通常、フライトの24時間前にオンラインチェックインができる。例にもれず、今回も航空会社からオンラインチェックインするようメールが届いた。航空会社のウエブサイトに行き、ひと通りの手続きを済ませて出てきたのが、”You haven’t checked in yet.”(チェックインされていません)のメッセージ。はあ、今までの作業は何だったんだ?

 私は「預ける荷物なし」を選んだため、機内に持って入る荷物が適当な大きさかどうか、空港の地上係員の確認が必要で、その確認無しにはチェックインできないというのである。light traveler(身軽な旅行者)には迷惑な話だ。ちなみに、「荷物を預ける」を選択し、一個あたり25ドル(約2800円)の料金を支払えば、オンラインチェックインできるようだ。

 チェックインを済ませていないので、その分時間がかかるだろうと、当日は早めに空港に向かった。国内線に乗るのに2時間前に空港入りしないといけないなんてバカげてる…でもこれが、米航空事情の現実なのだ。

 空港で地上係員を見つけて、”I have a basic economy seat. How can I check in?”(ベーシックエコノミー席なんですけど、チェックインはどうすればいいですか?)と聞くと、kiosk(自動チェックイン機)を指さされた。「これじゃあ、オンラインチェックインと変わらないじゃないか」とぼやきつつ、必要な情報を入力し、「預ける荷物なし」を選択すると、”Please wait. Airlines representative will check your bag.”(しばらくお待ちください。航空会社係員がお客様のバッグを確認します)とかいうメッセージが出て、係員が来るまで待たされた。係員は、私のリュックをちらりと見て、従業員IDをスキャンさせて「確認済み」をクリック。ようやくboarding pass(搭乗券)がプリントアウトされた。

 この作業のためか、kioskに張り付く係員がわんさといる。コスト削減で乗客のサービスをカットする一方で、別のコストが増えてんじゃないか。まさに転倒本末だ。

 もし地上係員の目をごまかして「預ける荷物なし」でチェックインし、搭乗口で機内に持って入れるサイズではないことが発覚すると、チェックイン手荷物料金25ドルに、$25 gate handling service charge(搭乗口サービス手数料25ドル)が加算されるそうだ。どうにかして乗客に課金し、乗客の不便を追求したいらしい。

 自分が庶民なことは百も承知だが、今回は、economy classからさらに下に突き落とされたような気分を味わった。これから毎回こうなのか?