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October , 2017
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役にたたない英語おせーたる(189)格安航空会社

2017年9月30日(土)09時00分更新
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今回利用したLCC

今回利用したLCC

 先日、比較的新しいLCC(Low-Cost Carrier=格安航空会社)を利用する機会があった。最安値の便を探していたら、その会社がヒットしたのだ。

 しばらく前に、economy class(エコノミークラス)の下をいく大手航空会社のbasic economy(ベーシックエコノミー)を利用して、とても不便だったと書いた。今回ヒットした航空会社にもcarry-on bag(機内持ち込み用バッグ)などの制限があるようで、basic economyの苦い経験から、予約がためらわれた。またあの不便を味わうのか…と、躊躇したものの、所詮、あたしゃ、庶民。たかが数十ドルだが、安いその航空会社の誘惑に負けた。

 予約してからというもの、機内に持って入れるバッグのサイズを知らせる念押しメールが毎日のように届いた。多少大きくても大丈夫だろうなんて高をくくっていたのだが、これだけメールが届くとさすがにドキドキしてくる。予定していたバックパックのサイズを測ってみると、制限サイズの18インチx14インチx8インチ(45・7センチx 35・5センチx 20・3センチ)きっかり。ホッ。

 一般的なcarry-on bagは別料金が発生する。飲み物の無料サービスもない。が、飲み物や食べ物を機内で購入することはできる。航空料金を下げるというのを建前に、サービスにかかる部分はすべて有料オプションになっているわけだ。

 あと、事前に席を指定することもできない。check-in(チェックイン)時に勝手に決められてしまうので、複数人で旅行している場合は、席が離れてしまう可能性もある。席を指定したければ、これまた別料金、という具合だ。

 大手航空会社のbasic economyのように、持ち込む荷物を地上係員がチェックするために、online check-in(オンラインチェックイン)ができないかもと思ったが、この航空会社は違った。フライトの前日にonline check-inを促すメールが届き、「boarding pass(航空券)をプリントアウトしてきてください。空港でプリントアウトするなら、1枚につき10ドル課金しますよ」という。ここまで経費削減を貫かれると、脱帽である。ちなみに、プリントアウトしなくても、ケータイにダウンロードしたQRコードでもOK。

 当日、空港ではバッグのサイズを確認されることなく、あっさりゲートへ。見渡す限り、乗客が持っているのは小ぶりなバッグばかり。うっとうしいほどの念押しメールが功を奏したのだろう。かさばる荷物がないため、搭乗も早い早い。

 シートにまったく無駄がなくて関心した。プラスチックに最低限のクッションが付いたシートで、ケータイがやっと乗るくらいのチョー小さいテーブルが背中についているだけ。リクライニングしないシートというのに驚いたが、私はリクライニングを使わないので、この方がいいと思った。前の人がシートを倒してこないからだ。リクライニングしない分、足元が広く感じる。

 こんなケチケチ航空会社だから、cabin attendant(客室乗務員)には愛想もヘチマもないものだと思っていたら、大違い。機内アナウンスが楽しいのなんの。「ケータイをairplane mode(飛行機モード)にしてください。切り替え方が分からなければ、そこらへんの子供をつかまえて聞いてください」とか、大手航空会社のスキャンダルをいじってみたり、どっかんどっかん乗客の笑いを取っていた。

 最安値の航空券だから、もともと“快適な空の旅”など期待できないが、これぐらいケチ度が潔くて、フライトが面白ければよしとしよう。

まったく無駄の無いシート

まったく無駄の無いシート