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November , 2017
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役にたたない英語おせーたる(190)モノポリー

2017年10月14日(土)09時00分更新
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アトランティック・シティ名物ボードウォーク

アトランティック・シティ名物ボードウォーク

 Monopoly(モノポリー)というボードゲームをご存じだろうか?サイコロの目に合わせてボード上を移動するうちに、土地を購入し、家を建て、ホテルを建て、ほかのプレーヤーから賃貸料を取り、土地を買収し、破産に追いやり…最終的に、1人のプレーヤーがすべてをmonopoly(独占)する、資本主義の真骨頂たるゲームである。このゲームの発案者は、個人によって土地がmonopolyされることのマイナス面を分かりやすく説明するための教育ツールとして開発したらしいが、monopoly(社会悪?)をして勝者となるゲームとして普及したのは矛盾した結果である。

 歴史は長く、国際大会があるほど認知度の高いゲームで、百数十か国で現地化され、30数か国語に翻訳されている。現地化されているバージョンは、ボード上の土地に、当地にゆかりのある地名があてられているのだと想像する。

 米国版に使用されている地名(というか、通り名)は、Atlantic City, New Jersey(ニュージャージー州アトランティック・シティ)がモデルとなっている。

 今暮らしているところから、車で2時間と気軽に行ける距離であり、今年最後であろうIndian summer(小春びより)を利用して、Atlantic Cityにstreet signs(通り名の標識)の写真を撮りに出かけた。

 Atlantic Cityはビーチ沿いにのびるBoardwalk(ボードウォーク、board <板> + walk <歩道>で「板敷きの遊歩道」)が有名だ。これがMonopolyで一番高い土地の名称でもある。

 Boardwalkを歩き始めて気が付いたが、Boardwalk上に交わる通りのstreet signsが建てられてある。そのほとんどがMonopolyに出てくる通り名じゃないか。通りを探す手間が省けて、こりゃ楽ちん。というわけで、street signs探しはBoardwalkを歩くうちに終了した。

 「西のLas Vegas(ラスベガス)、東のAtlantic City」…と言われるかどうかは知らないが、Atlantic Cityは屈指のカジノリゾートだ。規模ははるかにLas Vegasの方が大きいけれど。

 Boardwalk沿いに、カジノホテルが建ち並ぶ。寂しいことに、景気の悪化で閉業したホテルもあり、窓に板が当てられていたり、フェンスで囲まれていたりして、Boardwalkのeyesore(目障りなもの)となっている。その一つが、President Trump(トランプ大統領)のTaj Mahal(タージマハール)ホテルである。これは不景気の直撃というより、ホテル従業員がストライキしたのを好機に、それほど利益の上がらないホテルを閉業した感が強い。運良く、このホテルはすぐに買い手がついて、来年だったか再来年にはHard Rock Cafe(ハードロックカフェ)系列のホテルとして再開されることになっている。

 ホテルや土産物屋が連なるBoardwalkは、ビーチがすぐそこということもあり、リゾート然としているが、一つ内陸の通りに入ると様子が一変する。empty lots(空地)がいくつもあって、荒れた無人の店や住宅が建っている。車の行き来はあるが、通りに人影はない。この地区の景気の悪さを物語っていて、どんよりした気分になる。Boardwalkが人(多くは観光客だろう)でにぎわっているのとは大違いだ。

 Boardwalkをぶらぶらするまで知らなかったのだが、Atlantic CityはMiss America Pageant(ミスアメリカ・コンテスト)の発祥地で、今も開催地である。Boardwalk上のちょっとした広場に、看板とMiss Americaのブロンズ像があって、それを主張している。へえ~(興味なし)。

 しかし、天気のいい日にビーチ沿いを、砂にまみれることなく、そぞろ歩きするのはいいものだ。私たちはNew Jerseyでも人口が密集する地区に暮らしているので、こんなのんびりした気分を味わえる場所が同じ州内にあるのが不思議な感じがする。New Jerseyは小さな州なのに、なかなか興味深い。

ミスアメリカ・コンテストの発祥地で今も開催地

ミスアメリカ・コンテストの発祥地で今も開催地

カジノも有名だ

カジノも有名だ