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November , 2017
Tuesday


役にたたない英語おせーたる(193)テロ

2017年11月11日(土)09時00分更新
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 Lower Manhattan(ロウアー・マンハッタン=マンハッタン南部)であったterror attack(テロ攻撃)は日本でも報道されたと思う。私の職場は現場から少し南東にあるのだが、事件はテレビのニュースで知った。その日の夜のニュースは事件報道一色で、時間の経過とともに死傷者の数が増え、被害に遭わなかったことに感謝した。

 翌日、小包を受け取りにアパートのフロントデスクに行ったら、いつも陽気なconcierge(コンシェルジュ、管理人)のおばさんが、難しい顔をして”Sorry, hold on, I’m texting my friend.”(ごめん、ちょっと待って。友達にケータイメールしてるの)と言う。”No problem.”(はいはい)と軽く返事をして待っていると、すぐにケータイを置いて、”I was texting my friend because they lost their son yesterday in that attack.”(友達にケータイメールしてたのはね、友達の息子が昨日の例の事件で亡くなったのよ)と言う。これを聞いて、鳥肌が立った。”What?! I’m so sorry. I’m speechless.”(ええっ?!お気の毒に。ショックで言葉もないよ)。

 聞けば、Wall Street(ウォール街)で働いていて、たまたま自転車で職場に向かっていたか何かだったという。しかも、一人息子…。まったく、”Wrong time wrong place”(不運なときに不運な場所で)である。

 cliché(陳腐な言い方)だが、こういう大事件は(現実だと分かってはいるものの)映画かテレビの世界のように感じていたのに、こんなに身近に被害者がいるなんて。

 「映画かテレビの世界」と言えば、その前日にも、夫が落ち込んだ様子で帰ってきて、”I talked with my dad on the phone. He told me about a couple of bad and sad news.”(父ちゃんと電話で話したんだが、悲しいニュースを2つばかり聞いた)と言う。一つ目は、父ちゃんの彼女のnephew(甥)がheroin overdose(ヘロインの過剰摂取)で亡くなり、二つ目は、これまた父ちゃんの彼女の長男の1歳の娘が原因不明のheart failure(心不全)で急死したという。

 drug overdose(薬物の過剰摂取)なんて、刑事ドラマなどでは珍しくもないが、現実にそんなことが起こっているとは。原因不明の疾患で幼い命が奪われるというのも…。

 ちなみに、drug overdoseはcrisis(危機)と呼ばれるほど深刻な状態である。昨年のdrug overdoseによる死者数が6万4000人以上というから相当だ。しかもその数は過去10年で倍に増え、今後も増加が予測されている。この死者数にはprescription opioid(医者に処方されたオピオイド)による死亡も含まれている。

 自分や夫が毎日平穏無事に生活できていることが奇跡なのかもしれない。と、立て続けにsurreal(現実を超越している)な事件が発生して思った次第である。