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February , 2018
Saturday


役にたたない英語おせーたる(202)火災警報器

2018年1月20日(土)09時00分更新
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 ここ数週間のうちに立て続けにfire alarm(火災警報器)が鳴った。それもアパート全館のfire alarmである。

 1回目は朝4時。大音響でfire alarmが鳴り始めたのはいいが(よくはないが)、突然起こされて何が何だか分からない。light sleeper(眠りの浅い人)の私はすぐに起きたが、sound sleeper(ぐっすり眠る人)の夫はそんな騒音の中でもいびきをかいて寝ている。体をガンガンゆすったら、ようやく目を覚ました。まったく、1人だったらどうするんだ、この人?

 ”What is this? Is this our fire alarm or what?”(何これ? うちの火災警報器かなんか?)と言うと、夫は状況を理解したようで、玄関に走り、”No, it’s all over the apartment.”(いや、アパート全体だな)。

 “Do we need to evacuate? Are we going downstairs? But I have to go pee before we go.”(避難せなあかん?下行くん?行く前におしっこせな)なんて言っていると、”Well, it’s an emergency, so we should just leave.”(ええっと、緊急事態だから、とにかく出なきゃ)と夫にもっともなことを言われた。それでも急いでトイレに行き、寒いのでパジャマの上にダウンジャケットを羽織って1階のロビーに出た。

 ロビーには続々とアパートの住民たちが寝ぼけマナコで集まってきて、security(警備)の人たちが電話の対応に追われていた。

 そのうち、fire engines(消防車)が現れ、firefighters(消防士)数人があちらこちらに散らばっていった。

 待つこと半時間ほどして、firefighterの1人が”Now, you can go back to your unit!”(もう、皆さんの部屋に戻っていいですよ!)と言う。false alarm(誤報)だったようである。人騒がせな。

 いまだfire alarmが鳴り続ける中、部屋に戻ったのはいいが、うるさくて寝られない。”Why don’t’ they turn off the fire alarm!”(なんで警報器止めへんねん!)とキレると、”There must be regulations and procedures. They cannot turn it off so easily.”(規則と手順があって、そうそう簡単に切れないんだよ)と、夫がまた当然のように言う。そっか。

 2回目は夜の11時。就寝前だったこともあり、割と余裕で1階へ。これまたfalse alarmで、30分程度で解放された。

 3回目は朝7時半。出勤前の忙しい時間だからだろう。ロビーに現れた住民の数は知れていた。これもfalse alarm。

 4回目はお昼前。平日の昼間だったので、ロビーに来たのはほんの数人である。ある住民がものすごい勢いで現れ、”This is ridiculous! It’s not your fault, but it’s unbelievable, ridiculous!!!”(ばかげてる!あんたのせいじゃないけど、信じられない、ばかげてる!!!)とsecurityに叫ぶだけ叫んでどっかに消えた。あの人、これが本当の火事だったらどうするんだろう。

 結局、これもfalse alarmで、fire enginesも来ずじまい。このことを夫に、「羊飼いの少年」に例えて話した。“Do you know a kid’s story about a shepherd boy? He wanted to get attention from his village and cried for help, yelling like, ‘Wolves! Wolves!’ He got attention for the first couple times, but eventually, villagers realized that he was lying and ignored him when actually wolves showed up. This is like that story, isn’t it?”(羊飼いの少年の童話知ってる?村から注目されたくて、オオカミが来たから助けて~って叫ぶねん。最初の数回は注目を浴びるんやけど、次第に村の人たちは少年が嘘ついてるって知って、ほんまにオオカミが現れたときには少年を無視してん。これってその話みたいちゃう?)。ちなみに、このイソップ童話の英題は”The Boy Who Cried Wolf”(「オオカミ」と叫んだ少年)である。

 さすがに4回目のfalse alarmの後、アパートの管理会社から住民宛てにメールがあり、極寒の気候がスプリンクラーシステムに悪さをし、警報システムがそのスプリンクラーシステムに連結しているために、誤ってfire alarmが作動したのだと説明があった。

 fire alarmもばかになるこの寒さ、どうにかして!