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April , 2018
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役にたたない英語おせーたる(203)私の話を聞いていない夫

2018年1月27日(土)09時00分更新
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 夫はまったく私の話を聞いていない。というのは今に始まったことではないし、友達もこぞって、「うちもそう!」と言うので、ある意味、「夫」に普遍的な現象なのかもしれない。

 先日、テレビを見ていたら、東京スカイツリーが映し出された。それを見ていた夫との会話。

 “What’s that tower? Where is it?”(あのタワー、何?どこ?)

 “It’s Sky Tree in Tokyo.”(東京のスカイツリーやで)

 “Did we go see it last time?”(前に見に行ったっけ?)

 “I don’t think so.”(行ってないと思う)

 “Are we going to see it this time?”(今回、見に行く?)

 “No, I told you that we were not going to Tokyo because our days are limited.”(行かない。日にちが限られてるから、東京には行かへんって言うたやん)

 “But we are flying in and flying out from Tokyo, aren’t we?”(でも、東京発着でしょ?)

 “No, I told you we were flying in and flying from Osaka!”(違う。大阪発着って言うたやん!)

 しばらく前に、夫は私をお抱え旅行代理店とでも思っていると書いたが、毎度のごとく、この日本行きの旅券を押さえたのは私だ。購入する際は、航空会社がどこで、旅程がどうで、値段はいくらでうんぬんかんぬんときちんと相談というか(相談しても相談にならない)、報告したのに、このありさまである。笑うしかない。

 立場が危うくなると、眉を上げて、目を丸くして、”Blah, blah, blah ~~~”(とかなんとか~)と、話を聞いていなかったことを責められるのを回避しようとする。この仕草がまた、メガネをかけていない「くいだおれ太郎」そっくりで笑える。

 同じく、この旅行に関してだが、実家から程よい距離の観光地ということで、尾道に出かける予定をしている。夫には「尾道」を”Onomichi is in Hiroshima Prefecture. It’s not Hiroshima City where U.S. dropped an atomic bomb.”(広島県にある尾道。アメリカが原爆落とした広島市じゃないけど)と説明しておいた。

 数日して、夫が、”How long are we going to Nagasaki?”(長崎には何日行くの?)と突然質問してきた。長崎?!

 “What?! Are we planning to go to Nagasaki?”(はあ?長崎に行く予定なんてあったっけ?)と返答すると、”Yes! It’s not exactly Nagasaki, but a nearby city.”(あるよ!長崎そのものじゃないけど、近くの町)。これを聞いてピンときた。どうやら、私の尾道の説明を聞いた時点で、atomic bomb(原爆)だけが夫の頭にインプットされたようで、「今度小旅行に行くのはatomic bombが落とされた町」とでも記憶していたのだろう。そこからなぜか広島ではなく長崎をチョイスして前記の質問となったわけである。まったく、聞く側に相当な想像力を要求する人である。

 世の旦那さま方、奥さんの話は聞くようにしましょうね。