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June , 2018
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劇作家遺族がオスカー最有力「シェイプ・オブ・ウォーター」を盗作で提訴

2018年2月22日(木)04時19分更新
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13部門でオスカー候補になっている「シェイプ・オブ・ウォーター」(@shapeofwatermovie/instagram)

13部門でオスカー候補になっている「シェイプ・オブ・ウォーター」(@shapeofwatermovie/instagram)

 日本では来月1日に全国公開され、3月4日の米アカデミー賞で最有力候補とされる注目作「シェイプ・オブ・ウォーター」が“盗作”だとして米有名劇作家の遺族が今週、同映画の製作会社などを訴えた。

 同映画は「作品賞」や「監督賞」、「主演女優賞」、「オリジナル脚本賞」など主要部門を含む今年の最多13部門でノミネート。「パシフィック・リム」や「パンズ・ラビリンス」で知られる鬼才ギレルモ・デル・トロ(53)が監督、脚本、製作総指揮を務めたファンタジーロマンスだ。

 物語は1962年、冷戦下の米国が舞台。政府の極秘研究所にアマゾンの奥地から運ばれた“半魚人”と、その研究所で清掃員として働く、口のきけない女性イライザ(サリー・ホーキンス)との種を超えた運命的な愛を描く。

 現在、全米公開され大ヒット中の同映画を「これは父親の作品の盗作だ」として提訴したのは米ピューリッツァー賞作家ポール・ジンデル(36年~2003年)の遺族。

 米芸能サイト「TMZ」によると、遺族は、同氏が69年に発表した脚本「Let Me Hear You Whisper(原題:ささやきを聞かせて)」の内容と「ほとんど同じだ」と主張しているのだ。

 ジンデル氏の作品は、生物の軍事利用を目的とする政府研究所で夜間勤務する女性清掃員と、研究対象として水槽で生け捕りにされているイルカとの触れ合いを描いたもの。遺族側は、両作品ともに「研究対象の生物を生体解剖するところも共通」だとしている。

 だが、映画を製作した20世紀フォックスの子会社、フォックス・サーチライト・ピクチャーズは遺族側の主張を「全く根拠の無いもの」として、裁判所に訴えの棄却を求める方針だとしている。フォックス側はまた、原告がこの時期に提訴したのは「アカデミー賞投票の締め切りが近づいているため、我われが慌てて直ぐに和解をすることを狙ったもの」とみている。

 ジンデル氏の遺族は「シェイプ・オブ・ウォーター」の全ての興行利益と上映の即時停止を求めている。