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June , 2018
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トランプ米大統領 冗談から始まった〝米国宇宙軍〟創設の必要性を訴え

2018年3月14日(水)05時12分更新
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 宇宙人と戦うのか!?ドナルド・トランプ大統領は13日、カリフォルニア州サンディエゴの海兵隊航空基地で演説し、“宇宙軍”創設の必要性を訴えた。

 トランプ氏は「新たな宇宙に関する国家戦略」に関し「宇宙は陸・海・空と同様に戦闘の領域だ。わが国には空軍、陸軍、海軍があるように宇宙軍も持つことになる」と語った。

 この発言について、米誌「ニューヨーク・マガジン」(電子版)は「大人になれない子供の大統領、空の向こう側で戦う“宇宙軍”の必要性訴え」と茶化した見出しで伝えているが、大方の米メディアは冷めた論調で報じている。

 だが実はこれ、荒唐無稽な話ではなかった。米下院は昨年、一部議員が宇宙軍の創設条項を盛り込んだ法案を通過させたのだ。米国防総省(ペンタゴン)は新たな軍種や官僚制度の必要は無いとして反対しているが、議会では一定の支持があるという。

 米紙ワシントン・ポストによると、実はトランプ大統領、宇宙軍の創設はもともと半分冗談で話したものだったが、「いや、待てよ。とてもいい考えかもしれない」と思い返したと語っている。同紙は13日の発言が「冗談だったのかは不明」としている。

 米国は1967年に国連の「月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約」(通称、宇宙条約)に批准。同条約は宇宙の軍事利用を禁止しているため、宇宙軍は条約に抵触する可能性が高い。ただし、同条約に罰則規定などが無く、“努力目標”にしかすぎない。米国が宇宙軍を持つことは事実上可能なのだ。

 一方、AFP通信によると、ジェームズ・マティス国防長官は昨年7月、下院議員への書簡で「国防総省が統合戦闘機能の集約を進めようとしている時期に、宇宙戦略に関して偏狭なアプローチをとることにつながりそうな別の部門を設けたくはない」と述べ、宇宙軍創設は時期尚早との考えを示している。