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April , 2018
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役にたたない英語おせーたる(207)患者負担と払い戻し

2018年3月31日(土)09時00分更新
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 まったく、米国の医療システムは!

 この国で医者にかかると、来院した時点でcopay(患者負担)という費用を支払う。診察でcopayでカバーされる以上の治療を受けると、例えばX-ray(レントゲン)など、その後医者の事務局から請求書が届く、というのが一般的な流れだ。

 私は、4か月前にbunion surgery(外反母趾手術)を受けた。手術当日、手術施設にチェックインする際に、”Your copay will be $100.”(あなたの患者負担は100ドルです)と言われて、100ドルを支払った。

 それから2か月して、私のinsurance company(保険会社)からExplanation of Benefits Statement(給付金支払明細書、略してEOB)が届いた。EOBは、医者が何にどれだけ請求して、それをinsurance companyがどこまでカバーして、患者がどれだけ支払わなければならないかを示した明細書で、医者にかかるたび、insurance companyから送られてくる。それによると、私の負担額は50ドルでいいことになっている。つまり、私は手術施設に50ドル払い過ぎたのだ。

 こういうことはたまに起こる。取りそびれるのを嫌う医者や施設は、とりあえず患者に余分に支払わせるのである。くっそー、手術を受ける前にinsurance companyに確認しておくんだった…と言っても、後の祭り。

 早速、手術施設のbilling office(決済事務所)に電話をかけ、事情を説明し、refund(払い戻し)をお願いした。”I will take a week off from tomorrow, and I will process your refund when I come back.”(明日から1週間休みを取るので、復帰したら処理しますね)と言われた。のんきなものである。こちらも、そう慌てるものでもないし、「じゃあ、よろしく」ぐらいで電話を切った。

 それから1か月経っても、refundが届かない。再び電話をすると、同じ担当者が、”I processed it, and it is waiting for approval.”(処理して、今、承認待ちです)と言う。

 さらに1か月経っても、refundが届かない。もう一度電話をすると、これまた同じ担当者が(どうやら、彼女が一人で仕切っているらしい)、”You are on my list. Someone who approves refunds will come in tomorrow, and I will ask him to approve.”(あなたは私のやることリストに載ってます。明日、承認者が出社するので、承認するようお願いしてみます)と言う。

 この時点でずいぶん堪忍袋の緒が切れかかっていたので(が、しかし、分別のある大人として、平静を保ちつつ)、”May I have his name and extension number so that I can talk to him directly?”(彼の名前と内線番号を教えてください、直接話します)と言ってやったら、名前は教えてくれたが、extension number(内線番号)はないという。はあ?これは全くのbullshit(俗語=たわごと)である。ムカついたが、こっちが本気でrefundを請求していることが伝わっただろうということで電話を切った。さらに1か月refundが届かなければ、また電話するしかない。一発で事が解決するAmazon.com(アマゾン)級のカスタマーサービスが、医療施設にもあればいいのに。

 この国で医者にかかると、こういう無駄なことに時間と労力を費やさなければならず、非常に疲れる。こんな事態を避けるために、「医者にかからないよう、健康を心がけよう!」という強いインセンティブにはなるかもしれないが…。

 一方で、何にいくら払っているかまったくブラックボックスの日本の医療より、insurance companyから送られてくるEOB

を見れば、何にいくら支払われたかが分かるので、transparent(透明)っちゃ、透明かもしれない。