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June , 2018
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【米ABC】主演女優の〝差別ツイート〟で人気ドラマが即時打ち切り決定

2018年5月31日(木)04時46分更新
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騒動を引き起こしたロザンヌ(@officialroseannebarr/instagram)

騒動を引き起こしたロザンヌ(@officialroseannebarr/instagram)

  米ABCの大人気ホームコメディードラマ「ロザンヌ」の主演女優ロザンナ・バー(65)が29日、ツイッターで人種差別発言をしたとして同局は同日、番組を打ち切ると発表。ツイッターが発信されたその日のうち決定が下されるという異例の事態になった。そんな騒動の中、トランプ大統領は別の理由でABCを批判した。

 「ロザンヌ」はイリノイ州に住む労働階級の白人一家の日常を描いたドラマ。1988年から始まり、人気を博してシーズン9まで放送された。番組は97年で終了したが、ABCは昨年になって主演のロザンヌを含むオリジナルキャストで同ドラマを復活させると発表。全米視聴者の大きな関心を集めた。

 期待の新シーズンは今年3月に初回が放送されるや、視聴者数1829万人を獲得。今年のテレビ界全体の新作ドラマで視聴者数1位を記録した。

 予想を上回る滑り出しで、次の新たなシーズンの制作も決定していた最中、ロザンヌがやらかしたのだ。

 問題のツイートは、オバマ米前大統領の補佐官で、アフリカ系の血を引くバレリー・ジャレット氏を名指しし、「ムスリムの同胞で『猿の惑星』の落とし子」だとからかったのだ。すると、ロザンヌのツイッターは「人種や宗教への差別発言だ!」と怒りのコメントであふれ、瞬く間に“炎上”。ロザンヌは直ぐにツイートを削除し、「趣味の悪いジョークだった」と謝罪したものの後の祭り。

 チャニング・ダンギーABCエンターテイメント社長は同日、「ロザンヌのツイートはおぞましく不快で、われわれの価値観と合致しない。よって番組の打ち切りを決定した」との声明を発表した。

 実はダンギー氏、米国全てのネットワーク局で黒人として初めて社長に就任した人物。異例のスピード決定は、同氏の判断によるものとみられる。

 また、ABCの親会社、ウォルト・ディズニー・カンパニーのロバート・アイガー会長が「ロザンヌのツイートにより傷つけた」としてジャレット氏に電話で謝罪した。トランプ大統領はそれについて反応したのだ。

 トランプ氏はABCのトップが「これまで私に向けられた酷い発言の数々について謝罪の電話を受けたことは無い」とツイートし、同局の人道主義の“ダブルスタンダード”を痛烈に皮肉った。